悠久の歴史に想いを馳せる旅
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明月院

「明月院ブルー」に包まれる、禅と四季の静寂空間
  • 明月院

明月院とは?|歴史や由来

明月院は、鎌倉市北部の山あいにたたずむ臨済宗建長寺派の禅寺で、「あじさい寺」としても知られています。起源は平安時代末期(12世紀末)、平治の乱で亡くなった山内首藤俊通(やまうちすどう としみち)の供養のためにその子・経俊(つねとし)が建立した「明月庵」にさかのぼります。鎌倉時代後期(14世紀前期)には禅興寺(ぜんこうじ)の小寺院(しょうじいん)として発展し、室町時代に関東の武将・上杉憲方(うえすぎ のりかた)によって現在の形が整えられました。明治初年の廃仏毀釈(はいぶつきしゃく、仏教施設の破壊や僧侶の還俗を促した政策)で禅興寺(ぜんこうじ)は廃され、明月院のみが現代に残りました。

見どころ|景観・建築・自然・特徴など

明月院の最大の見どころは、6月に境内を青一色に染める約2,500株のヒメアジサイ。特に澄んだ青色は「明月院ブルー」と呼ばれ、多くの人を魅了します。本堂前の枯山水庭園では、禅の静けさと美が体感できます。

さらに「悟りの窓」と呼ばれる本堂の丸窓から見える四季折々の庭園風景は、訪れる人の心を映す鏡のよう。秋には紅葉、春には新緑と、自然の移ろいを感じられる癒しの空間です。

ご利益・文化的意義

「月」の字を含む名前にちなみ、「うさぎ寺」としても親しまれる明月院。月にうさぎが住むという日本の伝承から、境内にはうさぎとカメのオブジェや、実際にうさぎが飼育されている「ウサギの宇宙ステーション」も設置。来訪者に癒しと遊び心を届けています。

名物・体験・グルメ

授与所では、「福うさぎお守り」や「宇宙まもり」など、うさぎをモチーフにしたお守りが人気。語呂合わせの「うさぎは とんではねはね つきをよぶ」が添えられており、訪問の記念や贈り物として喜ばれています。

おみくじ・御朱印・ユニークな風習

明月院では、うさぎをデザインした御朱印帳が人気で、観光の記念や精神的なお守りとして親しまれています。寺のユニークな演出が、訪問者に深い印象を残します。

アクセスと開門時間

鎌倉の市街地から電車と徒歩で約15分ほどでアクセス可能。開門時間は季節により変動がありますが、通常は9:00〜16:00となっています。奥庭園への入場は、花菖蒲の6月上旬や紅葉時期の11月〜12月初旬に特別公開され、別途料金が必要な場合もあるため事前確認がおすすめです。

おすすめの訪問時間・シーズン

アジサイの最盛期は6月中旬〜下旬。この時期は非常に混雑しますが、日差しがやわらぐ夕方は比較的落ち着いて観賞できます。紅葉が見頃の11月下旬〜12月上旬も美しく、早朝や夕方に訪れると静けさの中で自然の美を満喫できます。

周辺スポット|徒歩圏内のスポットを中心に紹介

明月院から徒歩圏内には、建長寺浄智寺、北鎌倉の古民家カフェなどがあります。自然豊かなエリアなので、緑のトンネルを抜ける散策も魅力です。静かな小径を通りながら、昔ながらの鎌倉の風情を体感できます。

こんな方におすすめ|目的・関心・滞在スタイル別に提案

歴史や仏教文化に興味がある方、自然や花が好きな方、静かな空間で心を整えたい方に最適です。早朝の静けさや夕方の落ち着いた時間帯に訪れることで、静寂に包まれた禅寺の魅力を深く味わえます。トシズプレイスに滞在していれば、朝の自由時間を活かして混雑前に訪れたり、日帰り観光客が去った後の夕暮れに訪れたりと、日帰りでは味わえない贅沢な体験が可能です。

まとめ|その場所の魅力と、トシズプレイス滞在中に楽しむ価値を締めくくる

明月院は、アジサイの美しさと禅の静寂、ユニークなうさぎの演出が融合した、訪れる人の心を癒す特別な場所です。四季折々の自然の中で、自分自身と向き合う時間を持つことができるこの寺は、鎌倉の中でもひときわ落ち着いた魅力にあふれています。トシズプレイスでの滞在中に、暮らすような感覚で静かな明月院を訪れてみてはいかがでしょうか。