悠久の歴史に想いを馳せる旅
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報国寺

美しい竹林と足利家の歴史を感じる静寂の寺
  • 報国寺の竹林

報国寺の歴史

報国寺は、14世紀初期に創建された臨済宗建長寺派の寺院で、その創建には鎌倉幕府滅亡後の室町幕府初代将軍・足利尊氏の父、足利家時(あしかがいえとき)と上杉重兼(うえすぎしげかね)が関わったとされています。足利氏と上杉氏の結びつきを象徴するこの寺は、足利家の歴史を物語る重要な場所でもあります。報国寺の初代住職である天岸慧広(てんがんえこう)が、精神的な拠点としてこの地を選びました。

報国寺の見どころ

報国寺は、「竹寺」として知られるほど美しい竹林で有名です。境内には約2000本もの孟宗竹(もうそうちく)が生い茂り、四季折々の美しさを楽しむことができます。竹林内の散策路を歩けば、木漏れ日が差し込み、訪れる人々に静寂と癒やしを提供します。竹林に囲まれた「休耕庵」では抹茶をいただきながら、日本庭園の美しさを堪能することができます。

さらに、報国寺には茅葺き屋根の鐘楼(しょうろう)や黄金色に輝く大イチョウ、そして100基を超える五輪塔が点在しています。山門「薬医門」から本堂に至るまで、美しく整えられた参道の景色も必見です。本堂の奥には、横穴式墓である「やぐら」があり、足利家時やその子孫の墓が静かに佇んでいます。特に、15世紀中期の永享の乱(えいきょうのらん)で命を絶った足利義久の墓は、この寺の悲哀の歴史を象徴しています。

恋愛成就とミシュランの評価

報国寺は、歴史と自然だけでなく、恋愛成就のご利益があることでも知られています。また、ミシュラン・グリーンガイドでは、北鎌倉の東慶寺とともに鎌倉で唯一の3つ星評価を獲得した寺院として、高い評価を受けています。

訪れるおすすめの季節

竹林は一年を通じて楽しめますが、特に秋の紅葉と黄金色に輝く大イチョウの風景は格別です。静寂の中で竹林を散策し、自然と歴史の調和を感じるひとときは、心を癒やしてくれることでしょう。

まとめ

報国寺は、美しい竹林と歴史的背景を併せ持つ特別な寺院です。その静寂の中で、鎌倉の自然と文化の深さに触れることができます。ぜひ訪れて、その魅力を存分に味わってください。