ドラマ『最後から二番目の恋』ロケ地巡り

ドラマの舞台は、今も鎌倉に息づいている。 大人の恋と人生を描いた名作のロケ地を、実際に歩いて感じる旅へ。
鎌倉の街でドラマの世界を旅する
鎌倉を舞台にした人気ドラマ『最後から二番目の恋』シリーズは、現在放送中の『続・続・最後から二番目の恋』で3作目を迎え、今も多くのファンの共感を集めています。 主人公たちのリアルな日常や心の機微を描いたこの作品は、鎌倉の街並みや自然と見事に調和し、物語に深い温もりを添えています。 本ページでは、ドラマで使用された鎌倉のロケ地や聖地巡礼スポットを厳選してご紹介。 長倉家の舞台「カフェ・ナガクラ(実在のカフェ:サカノシタ)」や、海辺の散歩道、坂道の風景など、印象的なシーンが撮影された場所を実際に訪れることで、ドラマの世界観を肌で感じることができます。 「最後から二番目の恋 ロケ地」や「鎌倉 ドラマ 撮影場所」をお探しの方、あるいは作品のファンで聖地巡礼を楽しみたい方にとって、このガイドは最適な旅のヒントになるはずです。 鎌倉を訪れる際は、ぜひドラマの名場面に想いを重ねながら、ゆっくりと街を歩いてみてください。
ロケ地
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極楽寺駅
木造駅舎に刻まれた、千明と和平の“距離感”の物語
『最後から二番目の恋』で主人公・吉野千明(よしの ちあき/小泉今日子)が初めて降り立った駅として登場する極楽寺駅。木造駅舎のレトロな雰囲気や、改札前・ホームでの会話シーンは、千明と長倉和平(ながくら わへい/中井貴一)の“ゆるくて深い”人間関係を象徴しています。駅周辺には桜や紫陽花が咲き、四季を通して美しい風景がドラマの空気感を彩ります。極楽寺坂や極楽洞など、作中で繰り返し登場するスポットが徒歩圏に点在し、まさにドラマの世界を歩いて体感できるロケ地です。
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サカノシタ
心の声が素直にこぼれる、物語の食卓と人生の交差点
「カフェ・ナガクラ」として登場するサカノシタは、長倉和平(ながくら わへい/中井貴一)の実家兼カフェとして、登場人物たちが語り合い、泣き、笑い、寄り添った物語の中心地。千明(ちあき/小泉今日子)や和平をはじめ、家族や友人が自然体で向き合う食卓のシーンは、多くの視聴者の記憶に残る名場面となっています。すぐそばの坂ノ下エリアや海岸も、桜貝を拾う場面や心の距離を感じさせる散歩のシーンに登場し、鎌倉の日常と“人生の機微”を美しく映し出すロケ地です。
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御霊神社
帰り道にそっと寄り添う、記憶に残る鳥居と江ノ電の風景
御霊神社は、長倉和平(ながくら わへい/中井貴一)や吉野千明(よしの ちあき/小泉今日子)が自宅へと帰る際に通る“日常の道”として、ドラマ『最後から二番目の恋』で幾度となく描かれたロケ地。特に、鳥居の前を江ノ電が横切る瞬間は、鎌倉らしいノスタルジックな情景として視聴者の心に残る名シーンです。紫陽花が彩る初夏や、夕暮れに染まる線路沿いの風景は、登場人物の心情と共鳴しながら物語をやさしく包み込みます。鉄道ファンにも人気のこの場所は、ドラマの世界観を静かに体感できる、特別な“通り道”です。
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由比ヶ浜
静かな波が寄せるたび、本音がこぼれたあの浜辺
由比ヶ浜は、登場人物たちが本音を語り合い、揺れる感情と向き合う場面で登場する、『最後から二番目の恋』の象徴的なロケ地です。特に、長倉和平(ながくら わへい/中井貴一)が桜貝を拾う姿や、吉野千明(よしの ちあき/小泉今日子)と肩を並べて歩くシーンは、大人同士の距離感や人生の迷いを静かに描き出します。夕暮れの光と波音が感情を包み込み、観る者の記憶に深く刻まれる“心のキャンバス”とも言える浜辺です。
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ヴィーナスカフェ
会いたい人が集まる、海辺のカフェという小さな交差点
ヴィーナスカフェは、水谷典子(みずたに のりこ/飯島直子)が働く場所として登場し、ドラマ『最後から二番目の恋』で登場人物たちが気軽に集い、語り合う“日常の交差点”となるロケ地。国道134号線沿いに位置し、カフェからは海が一望できる絶好のロケーション。開放的な空間とリラックスした雰囲気の中で交わされる会話は、登場人物の心の距離を少しずつ縮めていきます。物語の中でも印象的な“ほっとできる時間”を象徴する場所として何度も登場しました。
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長谷寺
景色と言葉が心をほどく、鎌倉遠足の忘れられない場所
長谷寺は、ドラマ『最後から二番目の恋』の「鎌倉遠足」エピソードで、登場人物たちが立ち寄る高台の寺として登場します。鎌倉の海を一望できる境内では、ベンチに腰かけて語らうシーンや、景色を眺めながら心を通わせる印象的な場面が撮影されました。四季折々の花に包まれた「花の寺」としての美しさも、登場人物の感情や関係性の変化をやさしく彩り、ドラマの世界観に深みを与えています。静けさとぬくもりが同居する、心を整えるロケ地です。
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鎌倉海浜公園 稲村ヶ崎地区
波の音が背中を押す、心の展望台
「最後から二番目の恋」シリーズを通じて繰り返し登場する鎌倉海浜公園 稲村ヶ崎地区は、登場人物たちの心情と人生の節目を映し出す象徴的なロケ地です。江ノ島や富士山を望む展望台、黒い砂浜と打ち寄せる波の音は、物語の静けさと余韻を引き立てる舞台となり、市長や観光課のメンバーとの語らいや、千明(ちあき/小泉今日子)と和平(わへい/中井貴一)たちの何気ない散歩の場面にも多用されます。海を背にした会話は、登場人物たちが自分と向き合い、新たな一歩を踏み出すきっかけに。江ノ電・稲村ヶ崎駅から徒歩約4分とアクセスも良好で、ドラマの空気を肌で感じられる、ファンにとって欠かせない聖地です。
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力餅家
新しい人生が動き出す、ひと休みの時間と和菓子の香り
力餅家は、第1話で吉野千明(よしの ちあき/小泉今日子)が鎌倉移住の視察中に立ち寄るシーンで登場。江戸時代から続く老舗和菓子店の前でひと休みするこの場面は、千明が“これからの人生”を静かに見つめ直すきっかけのひとつとして描かれました。名物「権五郎力餅」をはじめ、地元に愛される雰囲気の中で、鎌倉らしい時間の流れが感じられるこの場所は、ドラマファンにとって“物語の始まりを辿る”特別なスポットとして親しまれています。
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光明寺
語られた言葉も、交わらなかった想いも残る場所
光明寺は、ドラマ『最後から二番目の恋』で長倉和平(ながくら わへい/中井貴一)と大橋秀子(おおはし ひでこ/美保純)が出会うフリーマーケットのシーンや、お見合いの場として登場する象徴的なロケ地。広々とした境内と堂々たる山門、裏山から見える海の遠景が、開放感と落ち着きを兼ね備えた鎌倉らしい空気を映し出します。人と人が出会い、語り合い、ときにすれ違う――そんな大人たちの人間模様を描く舞台として、物語の節目に深い余韻を与えています。
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鎌倉市役所
何でも屋の優しさがにじむ、鎌倉のまんなかにある職場
鎌倉市役所は、ドラマ『最後から二番目の恋』で長倉和平(ながくら わへい/中井貴一)が勤める職場として登場。観光課のデスクや会議室、屋上など、市役所ならではのリアルな空間がそのまま撮影に使われ、市職員もエキストラとして参加するなど、地元との連携のもとでリアリティが丁寧に描かれました。和平が同僚たちとやり取りする日常のシーンや、屋上から見渡す鎌倉の街並みが、登場人物たちの人柄や、この街で生きることの温かさを象徴しています。観光の“顔”であると同時に、ドラマの“日常の核心”を支える重要な舞台です。