稲村ヶ崎温泉
稲村ヶ崎温泉とは?|黄金色に輝く湯の魅力
神奈川県鎌倉市にある稲村ヶ崎温泉は、海と山に囲まれた自然豊かな立地にあり、天然の黄金色の湯で知られています。江ノ島や富士山を望む絶景のロケーションに位置し、古代から受け継がれてきた地質や伝承が息づく癒しのスポットです。
見どころ|泉質と景観が織りなす極上の体験
稲村ヶ崎温泉の泉質は、非常に珍しい「モール泉」に分類される炭酸水素塩冷鉱泉です。松の根や古代植物の有機成分が地下で分解されてできた天然成分を含み、かつては北海道の十勝川とドイツのバーデン・バーデンのみで確認されていました。この温泉には炭酸水素イオンやメタケイ酸が豊富に含まれ、美肌・保湿・クレンジング効果に優れています。
湯は美しい黄金色を帯び、「黄金の湯」とも呼ばれています。これは鉄分を多く含む地層や黒砂を通ることで、ごくまれに砂金が湯に混じるという伝承に由来しています。海辺にありながら塩分を含まず、湯上がりはさらりとした爽やかな肌触りが楽しめるのも特徴です。
歴史と伝承|刀剣伝説と金鉱の記憶
稲村ヶ崎の海岸線には、黒く鉄分豊富な砂浜が広がり、磁石を近づけると砂がくっつくほどの砂鉄が含まれています。この砂鉄は、鎌倉時代の刀剣製造にも用いられたとされ、名刀「政宗」がこの地の砂鉄から鍛えられたという伝説も残っています。また、近隣には「極楽寺字金山(ごくらくじ あざ かなやま)」という旧地名もあり、かつて金鉱が存在した可能性も指摘されています。
設備とサービス|心と身体を癒す工夫
大浴場にはサウナと源泉かけ流しの水風呂が併設されており、リラクゼーションの場として人気です。内湯からは相模湾や江ノ島、そして天候が良ければ富士山を望むことができ、特に夕暮れ時には海に沈む夕日と温かな湯が調和し、心に残る景色を提供してくれます。
外気を感じられる露天風呂もあり、プライバシーは確保されつつ、開放感も味わえます。また、1階に併設された足湯カフェ「Ninai」では、絶景を眺めながら食事やドリンクを楽しめるのも魅力です。
利用ガイド|年齢制限とマナーについて
大浴場は13歳未満のお子様の入館ができず、18歳以上の同伴があっても例外はありません。ただし、貸切の家族風呂では小学生や4歳以上の子どもも利用可能です。オムツ着用の乳幼児は利用できませんのでご注意ください。
日本の温泉文化に基づき、入浴前には必ず体を洗うことがマナーとされています。また、湯上がりにはシャワーで流さず、タオルやコットンで軽く肌を押さえることで、美肌成分を肌に残す方法が推奨されています。
アクセスと営業時間
稲村ヶ崎温泉は江ノ島電鉄「稲村ヶ崎駅」から徒歩約3分、車利用でも2時間まで無料の駐車場があり、アクセスは非常に便利です。営業時間は毎日9:00〜21:00(最終受付は20:00)で、大浴場の入浴料は1,500円となっています。貸切風呂やカフェの情報は公式サイトをご確認ください。
周辺スポット|海辺の散策と夕日の名所
温泉のすぐ近くにある稲村ヶ崎公園は、湘南エリア随一の夕日スポットとして知られています。波音を聞きながらベンチに腰掛け、温泉で温まった身体をゆっくりと冷ますひとときは、旅のクライマックスにぴったりです。
滞在中のおすすめの過ごし方
素泊まり専用・キッチン完備の完全無人スマートホテル「トシズプレイス」では、高級シャワーヘッドや檜風呂など、客室ごとに個性豊かな浴室設備が整っています。室内での入浴を楽しみつつ、徒歩圏内の稲村ヶ崎温泉では、より開放感のある温泉体験と、自然と調和した穏やかなひとときを味わえます。江ノ電と徒歩ですぐの距離にありながら、夕方の海辺を散歩がてら訪れることもでき、心安らぐ特別な時間が流れます。