宝戒寺の梅
鎌倉の歴史と自然が織りなす「ハギの寺」
宝戒寺の梅の魅力
宝戒寺は、枝垂れ梅をはじめ、紅梅や白梅、そして紅白が一本の木で咲き分ける「思いのまま」など、多彩な梅が境内を彩る名所です。特に枝垂れ梅は、台風や塩害の影響を受けながらも凛とした姿を見せ、春を告げる主役として訪れる人々を魅了します。
歴史と背景
宝戒寺(ほうかいじ)は、14世紀前期に北条高時の菩提を弔うために創建された天台宗の寺院です。秋の萩が有名な通称「はぎ寺」として知られますが、春には様々な種類の梅が見頃を迎え、境内に彩りを添えます。
訪れるベストシーズンと見どころ
- 2月中旬〜3月中旬:紅梅、白梅、枝垂れ梅が順次開花。
- 3月中旬以降:枝垂れ梅が満開となり、最も美しい姿を見せる。
- 「思いのまま」:1本の木に紅白の花が咲く珍しい品種で、毎年違う花の咲き方を楽しめる。
境内の梅と見どころ
境内には約30本の梅の木が植えられており、本堂前や大聖歓喜天堂周辺に紅梅や白梅が点在。特に本堂左側の枝垂れ梅は見応えがあり、なかでも「宗園梅」と呼ばれる枝垂れ梅は、高さ5〜6m、幅10mほどに広がる鎌倉有数の立派な梅で、その壮麗さに圧倒されます。
梅の開花情報をチェック
入口付近の梅の開花状況を確認すると、境内全体の梅の状態を予測しやすくなります。また、枝垂れ梅は他の梅が散り始める頃に満開を迎えることが多いため、3月15日以降の訪問もおすすめです。
アクセスと混雑状況
宝戒寺は鶴岡八幡宮から徒歩3分という好立地にあり、鎌倉江の島七福神巡りの中継点としても賑わいます。土日は混雑しがちですが、平日は比較的ゆったりと鑑賞できるため、落ち着いて梅を楽しみたい方には平日訪問がおすすめです。
まとめ
春の穏やかなひとときを過ごしに、ぜひ宝戒寺を訪れ、多彩な梅と歴史ある風景をお楽しみください。