悠久の歴史に想いを馳せる旅
メニュー

報国寺

竹林と禅が織りなす静寂のひととき
  • 報国寺の竹林

報国寺とは?|歴史や由来

報国寺(ほうこくじ)は、鎌倉市東部の谷戸(やと:丘に囲まれた細長い地形)にひっそりと佇む、臨済宗建長寺派の禅寺です。創建は14世紀初頭、室町幕府の成立直後とされており、その歴史は深く、足利尊氏(あしかがたかうじ)の父・足利家時(あしかがいえとき)と、その家臣・上杉重兼(うえすぎしげかね)によって建立されたと伝えられています。報国寺は、足利氏と上杉氏の精神的な拠点でもあり、両家の信仰と禅の文化を今に伝える寺院です。

初代住職を務めた天岸慧広(てんがんえこう)は、中国で本格的な禅の修行を積んだ高僧で、帰国後には詩文集『東帰集』を著し、その署名に用いた木印も含め、現在では国の重要文化財に指定されています。

見どころ|竹林と庭園の静寂美

報国寺が「竹の寺」として広く知られる理由は、境内を覆う約2,000本の孟宗竹の竹林にあります。まっすぐ空へと伸びる竹の間を、柔らかな光が差し込み、風にそよぐ音とともに幻想的な空間が広がります。整備された散策路を歩けば、石塔やお地蔵様が現れ、まるで時が止まったかのような静けさに包まれます。

竹林の奥には「休耕庵(きゅうこうあん)」という茶席があり、抹茶と季節の和菓子(600円)を楽しむことができます。静寂に耳を傾けながら味わう一服は、まさに禅の心そのもの。都会の喧騒を離れ、心をリセットしたい方には格別のひとときです。

境内には枯山水庭園もあり、春にはサンシュユの黄色い花、初秋には赤紫色のハゲイトウが彩りを添え、季節の移ろいとともに禅の美意識を感じることができます。

ご利益・文化的意義

本尊として祀られているのは、釈迦如来(しゃかにょらい)坐像です。静かに座るその姿は、訪れる人々に仏の教えと心の平穏を語りかけてくれます。かつては釈迦の高弟・迦葉(かしょう)の像もありましたが、19世紀初頭の火災により失われました。

また、境内には中世の供養の名残である五輪塔が100基以上残されており、禅の教えとともに鎌倉時代の人々の信仰心を今に伝えています。

おみくじ・御朱印・ユニークな風習

報国寺では御朱印の授与も行われており、竹林と禅寺ならではの落ち着いた意匠が特徴です。境内の奥には「やぐら(岩をくり抜いた墓所)」があり、そこには足利家時とその子孫の墓とされる場所が静かに佇んでいます。中でも有名なのが足利義久(あしかがよしひさ)の墓で、15世紀中頃の政争「永享の乱」に敗れ、若くしてこの地で生涯を閉じたと伝えられています。

アクセスと開門時間

報国寺は、鎌倉駅から徒歩で約25分。駅東口からバスに乗車し、「浄明寺」バス停下車、そこから徒歩3分ほどで到着します。

トシズプレイスから訪れる場合は、江ノ電で鎌倉駅まで乗車し、バスまたは散歩を楽しみながらのアクセスがおすすめです。早朝の訪問であれば、竹林の静寂や光のコントラストをゆったりと味わえます。

  • 開門時間:9:00〜16:00
  • 拝観料:大人300円、抹茶セット(休耕庵)600円
  • 駐車場:台数に限りがあるため、近隣の有料駐車場をご利用ください

おすすめの訪問時間・シーズン

報国寺の魅力は季節ごとに異なります。

  • 春(3月〜4月):サンシュユや山桜が彩りを添え、竹林の緑とのコントラストが美しい季節。
  • 初夏(5月〜6月):白いオオデマリの花が咲き、竹林に初夏の風が吹き抜けます。
  • 秋(11月下旬):紅葉がピークを迎え、黄金色に染まる大イチョウと竹の緑が見事な対比を見せます。
  • 冬(12月〜2月):竹林の静けさが一層引き立ち、禅の世界に深く浸れる季節です。

トシズプレイスにご宿泊の方は、朝の時間を有効活用して早めの拝観がおすすめです。素泊まり・キッチン完備のスタイルだからこそ、チェックアウト前の朝散歩やお茶席での一服が心に残る体験となります。

周辺スポット|徒歩圏内のスポットを中心に紹介

報国寺周辺には、歴史や自然に触れられるスポットが点在しています。

  • 杉本寺(すぎもとでら):鎌倉最古の寺院のひとつ。苔むした石段が風情たっぷり。徒歩約5分。
  • 浄妙寺(じょうみょうじ):枯山水庭園や和カフェがある静かな禅寺。徒歩約7分。
  • 衣張山(きぬばりやま):源頼朝と政子が過ごしたと伝わる地で、ハイキングや展望が楽しめます。徒歩20分圏内。
  • 鎌倉宮(かまくらぐう):後醍醐天皇の皇子・護良親王を祀る神社。徒歩約10分。

こんな方におすすめ|目的・関心・滞在スタイル別に提案

  • 静けさを求める一人旅の方:竹林と禅の空間で、心落ち着く時間を。
  • 歴史や禅文化に興味がある方:足利家ゆかりの地で中世の歴史を肌で感じられます。
  • 写真や自然が好きな方:光と影が織りなす竹林や四季の花々は絶好の撮影スポット。
  • 朝の時間を充実させたい方トシズプレイス宿泊者なら、混雑前に訪れることができます。

まとめ|その場所の魅力と、トシズプレイス滞在中に楽しむ価値を締めくくる

報国寺は、ただの観光地ではなく、鎌倉の精神文化と自然が織りなす「静けさ」の象徴ともいえる存在です。光と影、風と音、そして竹林の静寂の中で、心を整え、自分と向き合う時間が待っています。

鎌倉に滞在するなら、自由で柔軟な旅ができるトシズプレイスを拠点に、朝の時間を生かして報国寺を訪れてみてください。きっと、心に残る特別な体験となるでしょう。