明月院
鎌倉の「あじさい寺」で出会う歴史と癒し
明月院の魅力
明月院(めいげついん)は、臨済宗建長寺派の寺院で、特にアジサイの名所として有名です。その美しい青色の花が「明月院ブルー」と称され、毎年6月のアジサイの季節には多くの観光客でにぎわいます。アジサイ以外にも、花菖蒲や紅葉といった四季折々の美しい風景を楽しむことができます。
この寺院の起源は平安時代 (8世紀〜12世紀)後期にさかのぼります。武将・山内首藤俊通(やまうちすどう としみち)の供養のためにその子・経俊(つねとし)が「明月庵」を創建したことが始まりです。鎌倉時代の後の室町時代 (14世紀〜16世紀)には、関東武家政権を代表する上杉憲方(うえすぎのりかた)によって寺院が拡大され、現在の「明月院」と改められました。
明月院やぐらと悟りの窓
境内には鎌倉最大のやぐら(洞窟墓)があり、「明月院やぐら」と呼ばれています。これは上杉憲方の墓と伝えられ、壁面には釈迦如来(しゃかにょらい)や多宝如来(たほうにょらい)と思われる像が浮き彫りにされており、「羅漢洞」とも称されています。
さらに、本堂奥の裏手には普段非公開の庭園があり、花菖蒲の開花期や紅葉期には特別公開されます。この庭園や本堂の丸窓「悟りの窓」から見える景色は、禅の世界観を象徴する絶景として高い人気を誇ります。
訪れるベストシーズンと楽しみ方
訪問のベストシーズンは6月のアジサイの季節と、秋の紅葉が見頃を迎える11月です。特に早朝は混雑を避け、静かに寺院の美しさを堪能できます。トシズプレイスに宿泊すれば、鎌倉観光の特典として早朝の明月院を訪れることができるため、静けさと澄んだ空気の中で「明月院ブルー」の景観を独占するような贅沢な体験が可能です。滞在を計画する際には、この特典をぜひ活用してください。