悠久の歴史に想いを馳せる旅
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妙法寺(苔寺)

「鎌倉の苔寺」で体感する静寂と緑の美
  • 妙法寺の苔石段

妙法寺の歴史と起源

妙法寺は13世紀中期、日蓮が鎌倉に築いた草庵を起源とし、日叡(にちえい)によって再建されました。この寺院は日蓮が仏教の教えを広めた地であり、彼の教えに対する反発や迫害を乗り越えた象徴的な場所でもあります。かつては「法華堂」と呼ばれ、後に「本圀寺」として広く知られましたが、室町時代に京都へ移転。その後、日叡が妙法寺を再興し、現在の姿となりました。

苔寺としての魅力

妙法寺は「鎌倉の苔寺」として知られ、境内を覆う美しい苔と苔むした石段が特に有名です。春から初夏の新緑や秋の紅葉が苔の美しさをさらに引き立てますが、苔を保護するため立ち入りは禁止されています。奥の院の参拝は特定の期間に限定されており、訪問前に参拝日を確認することをおすすめします。

伝統行事と見どころ

毎年8月には、「厄除け生姜」の供養が行われます。これは、日蓮を助けた白猿の伝説にちなむ行事で、多くの参拝者が訪れます。境内には日叡が植えたソテツや、日叡とその母の墓もあり、歴史の息吹を感じることができます。また、山頂にある護良親王(もりよししんのう)の墓からは、鎌倉市街と海を一望できる絶景が広がり、訪れる人々を魅了します。

ハイキングコースと周辺散策

妙法寺からは、護良親王の墓や妙本寺へと続く山道があります。この道は軽いハイキングコースとして楽しめ、特に自然と触れ合いたい人におすすめです。さらに、日蓮が妖怪を退治したという伝説が残る「化生窟(けしょうのいわや)」も見どころの一つです。

まとめ

妙法寺は、鎌倉の豊かな自然と歴史が融合した静寂の癒しスポットです。観光客が少ないことから、静かな環境でゆっくりとその魅力を味わえます。ぜひ訪れて、鎌倉の深い歴史と苔庭の美しさを堪能してください。